がん検診は、受診者の方が気持ちよく受診していただくことは大切なことですが、その前後の精度管理が大事といえます。
がん検診の精度の良し悪しを見るためには、要精検率、精検受診率、がん発見率(陽性反応的中度)などの数値を公表している施設であるかどうか、また、その数値を見るとよいでしょう。
その他にも、施設・スタッフ・システムについて整っているかを確認した方がよいでしょう。
例えば、
◆ 日本臨床細胞学会施設認定やマンモグラフィ検診精度管理中央委員会による施設画像評価認定など、必要な認定を受けている施設であるか。
◆ 撮影においては、取り揃えている装置が学会の基準を満たしているか。
◆ フィルム評価会での評価はどうか。
◆ スタッフは、例えば乳がん検診の撮影は認定技師が従事しているか。
◆ 細胞検査について、細胞検査士のダブルチェックがなされているか、病理医や専門医の指導・判定が仰げる体制を整えているか。
◆ 読影は、複数医師によるダブルチェックがなされ、必要に応じて前回フィルムとの比較読影を行なっているか。
◆ 乳がんに関しては読影認定医師が読影をしているかなど充実した読影体制であるか。
◆ 各種従事者講習会や学会、症例検討会などに参加し、常に知識・技術の向上に努めている施設であるか。
など・・・
信頼に値する施設であるかどうかをもって、受診の際の選択の基準としてはいかがでしょうか。 |