公益財団法人 佐賀県健康づくり財団 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ケ江1丁目12番10号

検査課

 検体検査を主体として、尿・糞便等検査、血液学的検査、生化学的検査、免疫学的検査、輸血検査、微生物学的検査、病理学的検査を「精度保証された検査結果を正確、迅速、確実」をモットーに実施しています。
 生体検査としては、心電図の判読、長時間心電図(ホルター心電図)の解析及び判読(ドクターレポート)骨塩定量検査等を行っていますが、何れも依頼元医療機関で記録したものを提出いただいています。

 

生化学検査室

生化学検査室は、血液中の生化学成分(酵素・たんぱく質・脂質・糖質・電解質など)の定量分析を行っています。
大型多項目自動分析装置を用いて約40項目の検査を同時に行い、緊急検査ご依頼に対しては検体到着後1時間以内の結果報告を目指しております。

主な検査業務

肝臓・胆管検査

総ビリルビン、直接ビリルビン、間接ビリルビン、総蛋白、アルブミン、TTT、ZTT
AST、ALT、γーGT、LD、LAP、コリンエステラーゼ、アンモニア等

糖代謝機能検査

血清血糖、血漿血糖、ヘモグロビンA1c、グリコアルブミン等

膵機能検査

血清・尿アミラーゼ、P型アミラーゼ、リパーゼ等

電解質検査

カルシウム、無機リン、ナトリウム、カリウム、クロール等

脂質代謝検査

総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール

血液凝固検査

PT、APTT、フィブリノゲン、トロンボテスト、ヘパプラスチン等

腎機能検査

尿素窒素、クレアチニン、e-GFR等

その他

 CK、尿酸、血清鉄、TIBC、UIBC、フェリチン、CRP、蛋白分画等
 

 

<主な測定装置> 

 


生化学自動分析装置
AU5400


検体前処理システム
APS3100

 

 血液・一般検査室

血液・一般検査室では4名のスタッフが一般検査、血液検査を行っています。
佐賀県の病院、医院に受診された患者さんの血液、尿、便、体腔液(胸水、腹水など)を当日中に検査し、翌日、各医療機関に報告しています。緊急を要する検査は検査物到着後、1時間以内に結果報告できる対応をしています。また、健診受診者の検査も行なっています。

血液一般検査室では、機械で検査した後、血液や尿中に存在する目に見えない小さな細胞を顕微鏡で調べています。
これから私たちの検査内容や活動内容を紹介したいと思います。

 

検査案内 目次

血液検査でわかること
白血球数、白血球分類について
赤血球数について
血小板数について
網赤血球数について

 
 

尿検査でわかること

蛋白
潜血
細菌
その他(比重、pH、ウロビリノーゲン、ケトン体、ビリルビン)
便検査でわかること
便潜血
寄生虫卵
その他の検査
胸水、腹水、髄液、精液について

 


 

学会、施設内での活動

血液検査

XE5000による血算値、白血球分類の経時的変化について(2011年度 施設内研修会) 

血液検査Junior向き 血液像検査の進めかた(2011年度 施設内) 

健診事業で発見された白血病について(2005年度 佐賀県学会) 

 

佐賀県医師会会員の先生方へ

データフォローサービスのご案内

血算値(白血球数、赤血球数、血小板数)の精度管理を実施しています。 
同一検体で貴施設の測定値と当施設の測定値の差を算出いたしますので内部再度管理としてご利用ください。

 

データ記入表見本 報告書見本

 

※クリックすると拡大表示できます。

 

 

自動血球分析機(XE5000・Sysmex)による白血球数、白血球分類

当施設では、自動血球分析機を使い、精査では顕微鏡で確認をしています。
自動血球分析機による白血球分類(スキャッタグラム)について紹介します。

 

 

 

 

 

血液中の白血球の数を調べます

白血球は、体内に侵入してくる細菌やウイルスなどの外敵から身体を守り、感染症などを防ぐ働きをする細胞です。

 

検査で解ること

白血球数の増加は、炎症やウイルスなどの感染による体内の異変を示しますが、食後や運動後は白血球数が一時的に増加することもあります。
白血球数の減少はウイルス感染や薬物などで引き起こされ、感染症にかかりやすくなります。

 

白血球の分類(血液像)

白血球は通常、5つ(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)に分類されます。
それぞれの役割や該当する疾患があります。
これら白血球の増減を調べる検査です。

 

検査で解ること

白血球の種類や増減を調べ、感染症やアレルギー、血液疾患などの診断の手助けとなります。

 

 

赤血球数について

自動血球分析機(XE5000・Sysmex)による赤血球検査

 

 

 

 

血液中の赤血球の数を調べます

赤血球の主成分はヘモグロビン(血色素)です。ヘモグロビンは酸素と結合して、身体中の細胞や組織へと酸素を運びます。
同時に不要となった炭酸ガスを運び去る働きもしています。

 

検査で解ること

赤血球数が少ない場合、体内に運ばれる酸素量が減り、立ちくらみや動悸、息切れなどの貧血症状を起こします。

 

 

 

 

血小板数について

自動血球分析機(XE5000・Sysmex)による血小板検査

 

血小板数

 

血液の止血機能を診ます

血小板は血球成分の一つで粘着能があり、血管が破れたときに皮膚から出たコラーゲンに反応して出血を止める働きをします。
高齢者で血小板増加があると、血が固まりやすくなり、血栓症を引き起こしやすくなります。
逆に、極端に血小板が減少すると、出血が起きて、見える部分には皮膚表面に点状出血や紫斑が出てくるようになり、大出血にもつながります。

 

検査で解ること

血小板数が増加すると、血が固まりやすくなります。
逆に、減少すると出血が止まり難くなります。

 

 

自動血球分析機(XE5000・Sysmex)による網状赤血球数

 

フローサイトメトリー + 核酸蛍光染色 で検出します

 

 

 

網状赤血球とは

赤血球が作られる前段階の状態のもので、未熟な赤血球のことです。この未熟な赤血球の数を調べることで、赤血球の骨髄での産生状態がわかります。

 

検査で解ること

この検査はおもに貧血治療の効果判定や貧血の鑑別診断などに使われます。
高い値は何らかの原因で赤血球が早く破壊され、赤血球の産生が亢進していることを意味します。溶血性貧血や体内での出血が疑われますが、貧血の治療中でも高い値になります。
低い値は 造血機能(血液を造る機能)が低下していることを意味し、特に再生不良性貧血の推定に役立ちます。

  

 

 

尿検査

試験紙を用いた尿中一般物質定性検査や尿沈渣を行っています。
慢性腎臓病(CKD)の概念から、尿の検査結果が重要視されてきています。

 

尿中一般物質定性検査

尿中一般物質定性検査は、尿試験紙で検査します。自動分析装置を用いて9項目(比重、pH、糖、蛋白、ウロビリノゲン、ケトン体、ビリルビン、潜血、亜硝酸塩)を判定しています。この検査は代謝異常や腎疾患、肝機能、尿路系疾患などの診断の手助けになります。

 

尿沈渣

尿中の細胞などを顕微鏡で観察します。糖尿病性腎症やネフローゼ症候群では特異的な有形成分が認められ、重要な検査となります。主に腎及び尿路系の疾患に有効です。

この他に、尿蛋白・尿糖定量、多発性骨髄腫で検出されるベンスジョーンズ蛋白定性検査を実施しています。

 

便検査

大腸癌スクリーニングに用いられる便潜血反応検査を行っています。

 

便中ヘモグロビン検査

便の中に血が混じっていないかを調べ、大腸がんや炎症性の疾患(大腸炎など)の診断の手助けとなります。
この検査は赤血球中に含まれるヘモグロビンを免疫学的に検出しているため、特異度が高い検査です。健診等で便潜血を指摘されたことがある方は、精密検査をお勧めいたします。

 

寄生虫学的検査

寄生虫検査も当施設で実施しています。衛生環境が整った現代でも、近年のグローバル化に伴い、輸入感染症として寄生虫に罹患する方々が増加傾向にあるといわれています。
また、蟯虫検査(セロハン法)も行っています。
 

 

自動血球分析機(XE5000・Sysmex)による白血球数、白血球分類

当施設では、自動血球分析機を使い、精査では顕微鏡で確認をしています。
自動血球分析機による白血球分類(スキャッタグラム)について紹介します。

 

 

 

 

血液中の白血球の数を調べます

白血球は、体内に侵入してくる細菌やウイルスなどの外敵から身体を守り、感染症などを防ぐ働きをする細胞です。

 

検査で解ること

白血球数の増加は、炎症やウイルスなどの感染による体内の異変を示しますが、食後や運動後は白血球数が一時的に増加することもあります。
白血球数の減少はウイルス感染や薬物などで引き起こされ、感染症にかかりやすくなります。

 

白血球の分類(血液像)

白血球は通常、5つ(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)に分類されます。
それぞれの役割や該当する疾患があります。
これら白血球の増減を調べる検査です。

 

検査で解ること

白血球の種類や増減を調べ、感染症やアレルギー、血液疾患などの診断の手助けとなります。

 

 

 

 

 免疫血清検査室

 

 

免疫血清検査室では、抗原抗体反応を応用した高感度な検査法(CLIA法・FEIA法等)を採用し、B型肝炎ウイルス検査を始めとする感染症検査や腫瘍マーカー、アレルギー検査等、様々な検査を行っています。
また、輸血関連検査でも自動機器を導入し、迅速かつ高精度な検査結果をご報告しています。

  <主な検査>

感染症検査

肝炎ウイルス検査

腫瘍マーカー

甲状腺関連検査

アレルギー検査

薬物検査

血液型・輸血関連検査

自己免疫(抗核抗体)

 

<主な測定装置>

 化学発光免疫測定装置

ARCHITECT i2000, i2000SR


輸血検査
AutoVue Innova

 


蛍光酵素免疫測定装置
UniCAP250


酵素免疫測定装置
DimensionXpand plus

赤外分光分析装置
POCone

 

 

 

 細菌検査室

 

 一般細菌検査

塗抹検査

 採取された検体をスライドガラスに塗抹し、グラム染色を行います。この染色によって、グラム陽性菌は濃紫色に、グラム陰性菌は淡紅色に染まります。この標本を鏡検し、細菌の有無・色・形態を観察することが、同定の第一歩となります。

 

培養同定検査

 検体を寒天培地に塗抹して適切な環境下で培養(1~2日)を行うと目に見える形となって菌が発育します。これをコロニーといいます。コロニーを純培養し、様々な方法で性状を確認し、菌を同定します。自動機器バイテック2や同定キットを使用しています。

 

 

 

 

薬剤感受性検査

 検体より検出された細菌に対して、治療に有効な抗菌薬を選択するために、薬剤感受性検査を実施します。
現在では、自動機器にて同定検査と同時にMIC測定できるよう設計されており、一枚のパネルで多くの抗菌薬情報を得られます。自動機器にて測定できない薬 剤については、ディスク拡散法にて測定します。ディスク拡散法については、S(感受性)・I(中間)・R(耐性)のカテゴリーのみ報告します。

 

MICとは・・・

 最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration)のことをいい、菌の発育を阻止する為に必要な薬剤の最小濃度です。数値が低いほど、薬剤が効きやすいということになります。
 

 抗酸菌検査

抗酸菌群は、結核菌と結核菌以外の非結核性抗酸菌に分けられます。
結核菌は飛沫感染するため、抗酸菌検査は一般細菌検査と異なる部屋の専用設備の中で行っています。

 

塗抹検査

 検査材料をスライドガラスに塗抹し、チール・ネルゼン染色を行います。この染色で抗酸菌は赤い細長い多形性の桿菌として染まります。この標本を顕微鏡で観察し、菌の有無を観察します。
また陽性の場合は菌量によって、ガフキ―1号から10号まで分けられます。

 

培養検査

 抗酸菌のみを選択的に培養するために、前処理として検査材料を溶解・均一化し、汚染物を除去します。前処理後の検体を工藤培地に接種し、37℃の ふらん器にて培養します。発育に大変時間がかかるため、毎週観察して、菌の発育が認められれば、その都度陽性として報告します。菌の発育がなければ、陰性 とし4週で中間報告、8週で最終報告をします。
菌の発育がみられた場合、チール・ネルゼン染色を行い、陽性に染まったら抗酸菌とします。
陽性の場合、発育した菌が結核菌か非結核性抗酸菌かを鑑別する必要があります。鑑別する方法としてPCR法やDDH法をお勧めしています。

 

 

薬剤感受性検査

 培養にて発育した抗酸菌と薬剤を含んだ培地を用い、マイクロタイター法にて検査を実施、感受性の有無を判定します。判定までに約2~4週間を要します。
 

病原菌検出状況報告書について

病医院において、院内感染防止対策は重要な課題のひとつとなっています。
当センターに提出された検体より検出された病原菌(MRSA等)について、検出状況の統計を報告しています。ぜひ、院内感染防止対策にお役立てください。

・診療科別菌出現数
・病棟別菌出現数
・材料別菌出現数         
・院内感染検出状況
・感受性検査カテゴリ集計
左記の種類の報告書があります。                                                   

 

 病理・細胞診検査室

 病理細胞診検査室では、病理組織検査細胞診検査などの病理学的検査を行っています。

 認定細胞検査士を含む技師が日々の検査に従事しており、病理専門医や細胞診専門医による的確な診断をお届けしています。

 

病理組織検査、細胞診検査って何?

  • 病理組織検査とは、内視鏡鉗子や注射針あるいは外科的な処置により採取した「生検」や「手術材料」といった臓器や組織を、顕微鏡レベルで観察し、病気(疾患)の診断や原因(病因)の究明を目的とします。
    検査結果により、臨床における今後の治療方針が決定されます。
  • 細胞診検査とは、病理組織検査とは異なり、組織ではなく細胞1つ1つを観察します。喀痰や尿など自然に排出されるものや子宮擦過物、乳腺・甲状腺における穿刺針を用いての穿刺吸引物などが検査対象となります。
    病理組織検査と比べ、採取時の負担が軽減され、また、スクリーニングや術後の経過観察などに適しており、臓器によっては病理組織検査よりも有用な場合があります。
    子宮がん検診や肺がん検診でも細胞診検査が実施されています。
     

 

病理組織検査

実際の作業工程をご紹介します

1、処理

お預かりした検体(組織)は固定されていることを確認し、切り出し・処理を行います。

2、包埋

 

自動包埋装置にてパラフィンを浸透させ、パラフィンブロックを作製します。

3、薄切

ミクロトームという装置を使い、パラフィンブロックになった組織を3μmの厚さに切ってスライドガラスに貼り付けます。

4、染色・封入

 

HE染色を行います。核をヘマトキシリン、細胞質をエオジンで染めます。
染色が完了したら、カバーガラスで覆い、封入剤で密封します。

5、診断

契約している各病理医に診断していただきます。

 

作業工程および日程表

 

      

病理組織検査
行程 時間経過 経過日数
処理 ※1 受付日
パラフィン浸透 受付日(overnight)
包埋 翌日
薄切
染色
診断 ※2 2日後
報告書返却 2〜3日後 3〜4

※1 再固定、脱脂、脱灰などで2~数日必要な場合があります。
※2 診断に際し診断に苦慮あるいは、特殊染色・免疫染色が必要な場合は、数日の時間をいただきます。
 

 

細胞診検査

実際の工程を紹介します。

1、処理

さまざまな材料を適切な方法で細胞をスライドガラスに貼り付けます。

2、染色

パパニコロウ染色を行います。

3、鏡検

細胞検査士が顕微鏡下で細胞判定(主に異型・悪性細胞の有無)します。

 

作業工程および日程表

細胞診検査
行程 時間経過 経過日数
処理 受付日
染色
鏡検 翌日
(異型細胞が認められた場合は専門医に確認する為、数日時間を要します)
報告書返却 2日後(+数日) 3(+数日)

 

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